【第一三共ヘルスケア】第一三共ヘルスケアが描く未来のサステナビリティ

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新コンセプト「Wellness for GOOD」発表レポート

2025年6月27日(金)、東京・中央区に本社を構える第一三共ヘルスケアが、社長登壇による『サステナビリティ活動に関する』記者発表会を開催。人と社会、そして地球の未来に向けた新たな取り組みが発表されました。テーマは、これからの100年を見据えたサステナビリティの再定義。その中核を担うのが、同社が掲げた新たなコンセプト「Wellness for GOOD(ウェルネス・フォー・グッド)」です。

このコンセプトには、「健やかであること=Wellness」と、「良い目的のために/永続的に=for GOOD」という意味とともに、未来へと続く無限大の可能性が込められています。デザイン面でも「GOOD」の中に∞(無限大)をあしらい、サステナブルな姿勢と多様な人々・組織の共創の象徴となっています。

第一三共ヘルスケア
代表取締役社長
内田高広氏

発表会では、代表取締役社長・内田高広氏が登壇し、来年20周年を迎える企業としての姿勢を力強く語りました。
「私たちは、セルフケアという枠組みの中で、ただ製品やサービスを届けるのではなく、社会的・地球的な課題にも向き合いながら、誰もが健やかでいられる未来を目指します」と話し、OTC医薬品を中心に拡大してきた事業の先に、次の100年を見据えた取り組みを明示しました。

具体的には、「People」「Society」「Earth」の3つの軸を定め、それぞれの領域での課題に対し具体策を進めていく方針です。

「People」──学びと自立を支える「セルフケアアカデミー」

「People」では、次世代に向けた教育として「セルフケアアカデミー」がスタート。高校への出張授業や啓発コンテンツの提供を通じて、若年層にセルフケアの意識を根づかせ、未来の「セルフケアアンバサダー」を育てていく試みです。
また、メタバースを活用した社会体験学習プラットフォーム「PMY Academy」を活用し、セルフケアについて学ぶ教育コンテンツの提供も行います。このコンテンツでは「セルフケア」の重要性を理解し、実践に必要な知識やスキルを身に付けていくことを目的としています。

「Society」──「生理痛を我慢しない社会」への挑戦

「生理痛のある女性の約9割が何らかの我慢をしている」。この現実を変えるべく、同社は2023年「国際女性デー」にあわせて「みんなの生理痛プロジェクト」を始動しました。2024年には高校生向けの「for TEEN」版も展開され、これまでに451名が参加。生理痛に対する誤解を解消し、痛みを我慢せず正しく向き合う社会づくりに貢献しています。

生徒・教員・保護者も巻き込んだワークショップや展示イベントなどを通じ、より多くの人に「知るきっかけ」を届け、今後も継続して活動を広げていく予定です。

「Earth」──循環型社会を支える「おくすりシートリサイクル」

「Earth」の取り組みとしては、「おくすりシート リサイクルプログラム」が注目の的。2022年より横浜市で実施され、2025年4月末時点で回収量は10トンを超えました。回収したおくすりシートから再生されたペンやトレイは、地域の方々や施設に還元予定で、今後は東京都東大和市でも展開されるとのこと。環境への配慮と地域貢献を両立した、まさに“循環型社会”の縮図ともいえる取り組みです。

さらに、サステナビリティ活動の情報を一元的に発信する新たな特設サイトもオープン。「People」「Society」「Earth」の3領域別に最新情報を紹介し、理解促進と参加のハードルを下げる工夫がなされています。

サステナビリティサイトURL:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/wellness-for-good/

サステナビリティ推進マネジャー・岩城純也氏も、「生活者の声を受け止めながら、企業の枠を超えた連携を目指したい」と語り、第一三共ヘルスケアの持つヘルスケアネットワークを活かした多面的なアプローチに自信をにじませます。

"100年後も、健やかに"──そんな願いが込められた「Wellness for GOOD」。第一三共ヘルスケアの挑戦は、今、静かに、しかし確かな力強さでスタートを切りました。

info.
第一三共ヘルスケア
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/

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