チョコレートの種類ってどれくらいあるの?体に優しい食べ方と管理栄養士が提案する簡単レシピ

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バレンタインの季節が近づくと、チョコレートを手に取る機会が増えるという方は多いはず。しかし、チョコレートにはたくさんの種類があるため、チョコレートを使ったお菓子作りをする際などには、何を使えばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、チョコレートの種類や特徴、食べ方のポイントを、それぞれのチョコレートを使った簡単レシピと共にご紹介します。

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目次

[1]代表的なチョコレートの種類とは?それぞれの味や特徴について

◇カカオマスの含有量による分類

チョコレートはカカオを乾燥、発酵、ローストしてからすりつぶした「カカオマス」と、カカオマスを絞って作られる「カカオバター」に砂糖、粉乳などを加えて作られますが、カカオマスが含まれる割合によって大きく以下の3種類に分類されます。

▼ビターチョコレート

カカオ分(カカオバター+カカオマス)が60%以上
で乳製品が使用されていません。糖分の比率が少ないため甘みが少なく、どちらかとういと苦味を強く感じる味わいが特徴です。

▼ミルクチョコレート

カカオ分が30~40%前後で、カカオ分に加えて全脂粉乳や脱脂粉乳、クリーム粉乳などの乳製品が使用されています。乳製品が加わることでカカオ分が減るため、苦味が抑えられたまろやかな味わいが特徴です。

▼ホワイトチョコレート

カカオマスを使用せず、カカオバターに乳製品と糖分を加えて作られます。カカオバターはカカオから搾油した淡黄色の植物油脂であるため、基本的にはカカオの風味や色はありません。乳製品や糖分の比率が多いため、苦味は無く、甘くてまろやかな味わいが特徴です。

◇第4のチョコレート「ルビーチョコレート」

ルビーカカオ豆から作られた、ルビー色でフルーティーな味わいが特徴のチョコレートです。スイスのバリーガレボー社の10年以上にわたる研究の結果、着色料やフルーツのフレーバーを使用せずにピンク色のチョコレートを作り出すことに成功しました。

ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートに次いでルビーチョコレートが第4のチョコレートとして認められたことは、とても大きなニュースだといわれています。

◇製菓用チョコレート「クーベルチュールチョコレート」

製菓用として開発されたチョコレートです。普通のチョコレートと比べてココアバターの含有量が多いため、ガトーショコラやブラウニー、マフィン、クッキーなどの焼き菓子を作る際に混ぜ込んで使用すると、コクのある濃厚な味わいに仕上がります。

また、溶かすとサラサラになるため製菓のコーティングなどにも向いており、ボンボンショコラなどのコーティングにもよく利用されています。現在はそのまま食べても美味しいクーベルチュールチョコレートも出てきましたが、一般的にはそのまま食べることには向かず、加工に適したチョコレートです。

クーベルチュールチョコレートには、ビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートのそれぞれのタイプがあるため、仕上がりのイメージに合わせてお好みのチョコレートを選んで使用してみてくださいね。

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[2]チョコレートに含まれる「カカオ」による4大健康効果について

甘くて体に良くないと思われがちなチョコレートですが、原材料のカカオには、摂取することでうれしい健康効果が期待できるということをご存知ですか? ここからはカカオによって得られる健康効果についてご説明します。

◇抗酸化作用

カカオに含まれるカカオポリフェノールには活性酸素を抑えてくれる抗酸化作用があります。そのため、悪玉コレステロールの酸化を抑えることで動脈硬化を防いだり、活性酸素を抑えることで肌の老化を防ぐなど、アンチエイジング効果も期待できるといわれています。

◇血管拡張作用

カカオポリフェノールには血管を広げて、血液の流れをよくする働きがあります。その結果、血管における血液の流れが良くなることで高血圧を防ぐことにも繋がります。

愛知県蒲郡市と愛知学院大学、株式会社 明治の産官学の共同研究においても、カカオポリフェノールが豊富に含まれたチョコレートを食べることで血圧の低下がみられたと報告されています。

◇殺菌作用

カカオポリフェノールには殺菌作用もあります。そのため、虫歯菌の働きを抑えることで虫歯予防も期待できます。また。歯垢の発生を抑える働きもあるので、実は歯の健康にも効果があるといわれています。

ただし、前述の通り、糖分が多く含まれたチョコレートはカカオの含有量が少なくカカオポリフェノールあまり含まれていないことが多いため、虫歯予防を期待するのであればカカオ含有量が70%以上のものを選ぶことをおすすめします。

◇便秘解消

便秘解消に必要なことは便になる材料を増やすことと腸内環境を整えることです。カカオに含まれているタンパク質の一種であるカカオプロテインは一部が難消化性であることが発見されました。そのため、消化吸収されずに大腸まで運ばれたカカオプロテインは便の材料となり、便のカサ増しに一役買います。

また、カカオプロテインには腸内細菌のエサとなり腸内環境を整える整腸作用も期待できるため、この2つが引き起こされることで便秘の改善にも繋がるといわれています。

[3]チョコレートを舌にも体にも美味しく食べるためのポイント

◇カカオによる効果を得たいのであれば高カカオチョコレートを選ぶ

チョコレートの健康効果のほとんどはチョコレートの主原材料であるカカオに含まれている成分によるものであるため、より健康効果を望むのであれば、カカオ分の割合が多い高カカオチョコレートを選ぶことをおすすめします。

◇添加物に気を付ける

市販のチョコレートはいろいろな種類があり、カカオ分以外にも糖分や乳製品、乳化剤や香料、人工甘味料などの添加物が使用されているものもあります。チョコレートを選ぶ際には、できるだけ食品添加物の含まれていないものを選ぶようにしましょう。

◇購入前にカカオの含有量を確認する

買った後に、思っていたよりも「苦かった」「甘かった」とならないよう、事前に食品表示でカカオの含有量を確認し、好みの甘さのものであるかどうかを確認することをおすすめします。

◇保管温度に気を付ける

チョコレートは保管温度が高すぎると溶けてしまいますが、温度があまり低いと今度は口どけがが悪くなり、美味しく味わうことができません。そのため、チョコレートは冷蔵庫の野菜室に入れて保管することをおすすめします。食べる10分ほど前に冷蔵庫から出し、常温に戻ったころに食べるようにしましょう。

◇適切な摂取量とおすすめの摂取時間

チョコレートは嗜好品の1つであるため、1日にどれくらいの量を食べると良いなどの基準はありません。しかしおやつとして食べる場合は、1日200kcalを超えないように摂取することを心がけましょう。

厚生労働省・農林水産省による食事バランスガイドには「菓子・嗜好食品は1日200kcalを目安にする」と謳われているため、これを大幅に超えない程度で食べることをおすすめします。例として板チョコ約35gが200kcalです。

また、健康効果が期待できるカカオポリフェノールは水溶性の成分であり、その効果の持続時間は2~3時間といわれています。そのため、カカオポリフェノールの効果を継続的に得るためには、一度に全部を食べるのではなく少しずつ時間をずらして食べるようにしましょう。

◇子どもや妊婦は要注意

チョコレートには少量ではありますがカフェインが含まれています。子どもは大人と比較するとカフェインの影響を受けやすいといわれています。また、妊娠中のカフェイン摂取は胎児の成長を阻害する危険性があるともいわれています。全く食べてはいけないというわけではありませんが、食べ過ぎには注意が必要です。

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[4]管理栄養士が教えるチョコレートを使った簡単スイーツレシピ5選!

(管理栄養士:亀崎 智子)

◇「ビターチョコレート」を使った簡単スイーツレシピ

【ビターチョコレートフォンデュ】

<材料>

・ビターチョコレート お好みの量
・いちご お好み量
・パイナップル お好み量
・りんご お好み量
・他にも好きなものがあれば

<作り方>

①いちごやパイナップル、りんごなどは食べやすい大きさなどにカットする。
②ビターチョコレートを包丁で細かく刻んでボールに入れ、湯煎で溶かす。
③❷をココットなどの容器に移し、❶をつけながら食べる。

◇「ミルクチョコレート」を使った簡単スイーツレシピ

【生チョコ】

<材料>

・ミルクチョコレート 200g
・生クリーム 100㏄
・ココア お好みで

<作り方>

①ミルクチョコレートを包丁で細かく刻む。
②鍋に生クリームを入れて、弱火にかける。沸騰する直前の周りが少しふつふつした状態になったら火をとめる。
③❷に❶のチョコレートを加えて、溶かす。
④溶けて滑らかになったら、バットなどに流し込み、冷蔵庫に入れて固まるまで冷やす。
⑤固まったらお好みの大きさにカットして、ココアを全体にまぶしたらできあがり。

◇「ホワイトチョコレート」を使った簡単スイーツレシピ

【ホワイトチョコレートチーズケーキ】

<材料>

・ホワイトチョコレート 100g
・クリームチーズ 200g
・生クリーム 200㏄
・卵 3個
・米粉(小麦粉でも可) 大さじ3

<作り方>

①ホワイトチョコレートを包丁で細かく刻んで、湯煎で溶かす。
②ミキサーに❶とクリームチーズ、生クリーム、卵、米粉のすべてを入れて、約1分半攪拌する。
③18cm×18cmの型に②を流し込む。(くっつくような方の場合には、クッキングシートなどを敷いてから流し込みましょう)
④170℃に予熱したオーブンで40~50分焼く。竹串を突き刺して、何もついてこなければ焼きあがり。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、好みの大きさにカットする。

◇「ルビーチョコレート」を使った簡単スイーツレシピ

【ルビーチョコレートバー】

<材料>

・ルビーチョコレート 200g
・お好みのグラノーラ 100g
・ドライクランベリー 20g
・ピスタチオ 20g
・ローストくるみ 20g

<作り方>

①ピスタチオとローストくるみ(生の場合は160℃に予熱したオーブンで約10分焼く)をジップロックなどに入れて、綿棒などでたたいて、細かく砕く。ドライクランベリーも包丁で細かく刻む。
②ルビーチョコレートを包丁で細かく刻んでボールに移し、湯煎で溶かす。
③❷に❶とお好みのグラノーラを加えて、全体が絡まるようによくかき混ぜる。
④バットに❸を流し込んで、表面が平らになるようにならす。
⑤乾燥しないように、ラップをかけて冷蔵庫に入れて2~3時間冷やす。
⑥固まったら、好みの大きさにカットしてできあがり。

◇「クーベルチュールチョコレート」を使った簡単スイーツレシピ

【チョコレートブラウニー】

<材料>

・クーベルチュールチョコレート 150g
・バター(無塩) 100g
・きび砂糖 120g
・卵 1個
・ココア 25g
・米粉(薄力粉でも可)35g
・クルミ 50g

<作り方>

①型(18cm×18cm)にバターを塗り、オーブン用のペーパーを貼っておく。
②くるみは160℃に予熱したオーブンで約10分焼いて、余熱が取れたら細かく砕いておく。
③チョコレートを包丁で細かく刻んでボールに移し、バターもいくつかにカットして加え、湯煎で溶かす。
④ボウルに卵を割り入れて、溶きほぐし、きび砂糖を加えて泡だて器でコシを切る程度に混ぜる。
⑤❹に❸を加えてよくかき混ぜる。
⑥❺にココアと米粉を加えて、粉っぽさがなくなるように切るように混ぜる。
⑦❻に❷を加えてサックリと混ぜ合わせる。
⑧❶の型に❼を流し込んで、表面を平らにして、10cm位の高さから2~3回落として空気を抜く。
⑨170℃に予熱したオーブンで約40分焼く。竹串を突き刺して、何もついてこなければできあがり。冷めてから好みの大きさにカットします。

[5]チョコレートを健康的に美味しく食べよう!

甘くて美味しいチョコレートは、選び方と食べ方に気を付けて、舌にも体にも美味しく食べたいもの。チョコレートの種類によっては食べることによって嬉しい健康効果を得られる場合もあるため、上手に食べて健康的なチョコレートライフを楽しみましょう。

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