みなさんはトレイルランニング(略して、トレラン)というスポーツを知っていますか? 聞いたことのないスポーツだと思う方もいるかもしれませんが、トレイルランニングはその魅力から多くの人を引きつけるスポーツとして近年話題になっています。そこで、今回はトレイルランニングとはどのようなスポーツなのか、そしてどのような装備で始めれば良いのかについてご紹介します。
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[1]トレイルランニングの装備を整える前に、そのおすすめポイントと注意点を知っておこう!
◇トレイルランニングとは?
トレイルランニングとは、舗装されている道ではなく、野原や山などの自然豊かな道を走るスポーツのことです。トレイルランニングでは、急な登り坂はもちろん、砂利道や岩場といった足場が悪い道も走ります。近年、日本でも専門誌などが発売され、注目度が高まりつつあるスポーツです。
◇春夏秋冬を感じることができる、トレイルランニングのおすすめポイントとは?
▼自然を感じながら楽しむことができる
トレイルランニングは、自然が豊かな野原や山などで行います。そのため、ランニングをしながら、普段感じることのできない清々しい空気や自然の中での発見、春夏秋冬の移り変わりなど、たくさんの自然の素晴らしさを感じることができます。ただランニングをするだけでは飽きてしまい続かない…という人にももってこいのスポーツです。
▼プランを立てて実行するのが楽しい
トレイルランニングを行う際は、事前の計画、必要な物の準備、ランニングに備えた体づくりなどを計画的に進めていくことが大切になります。このような一つ一つのプロセスをこなしていくのが好きな人におすすめのスポーツです。
▼リフレッシュできる
スポーツは汗を流すことでリフレッシュ効果が期待できますが、トレイルランニングはそれに加え、都会の喧騒から離れた自然いっぱいの場所で行うことで清々しさを同時に味わうことができ、さらに高いリフレッシュ効果が期待できると言われています。
▼達成感が大きい
トレイルランニングは走るコースが過酷な分、達成感もひとしおです。その達成感を一緒に走った仲間と分かち合ったり、終わった後のご褒美としてビールを飲んだりと、達成感の余韻を楽しむことができるのも魅力の一つです。
◇トレイルランニングで注意すべき6つの事とは?
トレイルランニングは、自然の中で行う比較的過酷なスポーツであるため、行う前にしっかりと注意点を踏まえておかなければなりません。注意点は主に以下の6点です。
▼自分に合ったコースを選ぶ
トレイルランニングを行う際は、自分の実力に合ったコースを選ぶようにしましょう。トレイルランニングは自然の中で行うスポーツであるため、ケガや事故につながりかねない危険なことも多く、決して自身の実力を過信してはいけません。初心者なら、まずは近場のハイキングコースや、比較的難易度の低い山の初心者コースなどから始めてみると良いでしょう。
▼平地でも練習する
トレイルランニングをしてみたいと思っていても、平地でのランニングをしたことがないのでは話になりません。平地でのランニングは、トレイルランニングに向けた体力づくりのために役立つだけでなく、現在の自分のレベルを見定めるためにも最適のトレーニングになります。
「思い立ったら吉日!」とばかりに今日明日で始めてケガをしてしまうなど、トラブルを避けるためにもトレイルランニングを始める前には、まずは必ず平地での練習を行いましょう。
▼しっかりとプランを立てる
コースの地図や情報を入手して、休憩やエネルギー補給のタイミング、目標の場所への到達予定時刻など、しっかりと細かいプランを立てましょう。特に山で行うトレイルランニングは暗くなると危険を伴います。そのため、日が暮れる前に下山しなければなりません。当日に思いもよらないトラブルが起きてしまわないように、しっかりとプランを立てることが大切です。
▼気候や天候に注意する
トレイルランニングを行う際、少しでも荷物を減らすことができたら…と考える人もいると思いますが、気候や天候の変化への備えは絶対に欠かさないようにしましょう。家を出たときの天気がいくら快晴であろうと、季節によっては突然雨が降ったりすることがあります。
また、トレイルランニングのコースが山であった場合『山の天気は変わりやすい』と言うように、突然雨が降り出すこともあります。さらに、気温も標高が上がるにつれて下がる場合がほとんどなため、天気や気温の変化への備えがとても大切です。
もちろん、事前に雨が降ることが予想される場合は、思い切って中止の判断を下すことも大切です。山の中は、天気が悪いと、思った以上に薄暗く、足元が見えづらくなります。また、トレイルランニングは足場の悪い道を進むため、雨はケガや事故の原因になるため注意が必要です。
予期せぬケガや事故を避けるためにも、事前に雨が降ると予想される場合は無理に決行するのはやめましょう。
▼しっかりと必要な装備を整えてから行う
トレイルランニングは、何かあればすぐにお店等に入ることができる市街地でのランニングとは違い、ほとんど設備が整っていない自然の中で行われます。そのため、しっかりと装備を整えた上で行う必要があります。主に必要な装備は後ほど紹介していきます。
▼ルールを守って気持ちよく取り組む
登山コースやハイキングコースなどでトレイルランニングを行う場合、他にも利用者がいることを忘れてはいけません。走ることに集中してしまうあまり、ルールやマナーを無視しては絶対避けましょう。
登山道などでは道幅が狭いところも多く、ルールやマナー違反は重大な事故につながりかねません。他の利用者とすれ違う時には譲り合いと思いやりを持って行動し、歩いている人などを追い越す際は一声かけるなどして、他の利用者に配慮しながらトレイルランニングを楽しむことが大切です。
[2]初心者が知っておきたいトレイルランニングの基本的な装備とは?
◇トレイルランニングの基本的な装備~服装~
▼シューズ
トレイルランニングでは、通常のランニングとは違い舗装されていない険しい道を走るため、そういった道に対応した『トレイルランニングシューズ』を選ぶことをおすすめします。トレイルランニングシューズは、登山メーカーのものとランニングメーカーのものがあり、履き心地は、安定感のあるものから動きやすいもの、石を踏んだ時に足を守るように作られたものなど、実にさまざまです。
トレイルランニングシューズを選ぶ際は、自身の足に合ったシューズを選ばないとかえって足の負担になってしまうことがあるため、しっかりと見極める必要があります。実際に店頭で履き心地を試してみてから購入すると良いでしょう。
▼靴下
トレイルランニングの場合、意外にこだわりたいのがこの靴下です。トレイルランニングで着用する靴下には、さまざまな種類があります。地面をつかみやすい5本指のものや、クッション性があり足の負担を軽減してくれるものなど、自身がどのような機能に重点を置くかを考えて選ぶと良いでしょう。
▼Tシャツ
汗をかくことを想定して、吸収速乾性のものがおすすめです。
▼ショートパンツ
こちらも吸収速乾性に優れたものがおすすめです。トレイルランニング時のショートパンツは、動きやすさを考慮して膝上丈のものが人気です。
▼タイツ
ショートパンツの下にタイツを履くスタイルがトレイルランニングの一般的なスタイルです。タイツには、関節を支え、痛みが起きにくい状態にしてくれる「サポートタイプ」のものと、疲労を軽減してくれたり、冷えやむくみを予防してくれる「コンプレッションタイプ」のものがあります。難易度や距離などに合わせて選ぶと良いでしょう。
また、タイツにはサポートの役割の他にも、ケガの防止や虫に刺されるのを防ぐ効果も期待できます。
◇トレイルランニングの基本的な装備~持ち物~
▼バックパック
いわゆる、リュックのことです。トレイルランニングは自然の中で行うため、当然持ち物が増えてしまいます。そのため、トレイルランニング時に背負うバックパックは、荷物の重量を考慮し、軽量に作られているものがおすすめです。
初心者が背負うバックパックは荷物が重くなりすぎるのを避けるためにも、8リットル~12リットルくらいがちょうど良いでしょう。
▼腕時計
計画通り走るため、また、スムーズに時間確認を行うためにも腕時計は必需品です。突然の雨に降られた場合でも故障しないように、防水機能のついたものがおすすめです。
▼携帯電話
走っている最中にはあまり使うことはありませんが、何かあった時のために持っておくと安心です。地図アプリなどを入れておくといざという時に役に立ちますが、バッテリーを消費するので気を付けましょう。
▼水分
トレイルランニングを行うような場所では、給水設備があまり整っていない場合が多いです。体重50kgの人がトレイルランニングをする場合、1時間あたり500mlの水分が必要だといわれているため、それを目安に、自分の体重や走る距離を事前に必ず確認し、もしも時のことも考えて水は多めに準備しておきましょう。
▼救急キット
トレイルランニングでは、足場の悪い場所を走ったり、手をついて登ったりすることもあります。そのため、ケガをすることもしばしば。そんな時の応急処置用に救急キットを準備しておきましょう。
▼地図
コースは事前に確認しておくことが必須ですが、念のため地図も用意しておくと安心でしょう。
▼コンパス
遭難を防ぐために持っておくと安心です。
▼ヘッドライト
山で行うトレイルランニングでは危険を伴うため、明るいうちに下山することが大切です。しかし、思いがけないハプニングなどで暗くなってからの下山になってしまうこともあるかも入れません。
そんな時、真っ暗な山道は歩くのさえ大変危険です。そんなときのために、ヘッドライトを準備しておきましょう。尚、懐中電灯は、手がふさがってしまいトレイルランニングには向いていません。思わぬ転倒時に、両手がつけるようにヘッドライトを選びましょう。
▼補給食
補給用、非常用として持参しましょう。軽量で高カロリーのものがおすすめです。
▼レインウェア
山は天気が変わりやすいため、雨の予報がなくても持参しましょう。また、汗をかいた体が冷えないように、休憩時にも羽織ることができるため、レインウェアは、高い防水性と透湿性が備わったものがおすすめです。
▼タオル
撥水性に優れていて乾きやすい『速乾性タオル』がおすすめです。
[3]持っておくと安心なトレイルランニングのおすすめ装備とは?
◇トレイルランニングのおすすめ装備5選
▼グローブ
手をついて登るような場所があるコースを走る時に、手に傷を負うのを防ぐことができます。指先がありのものとなしのものがあるので、状況によって使い分けましょう。夏は日焼け防止、冬は寒さ防止としても一役買うアイテムです。
▼虫よけスプレー
トレイルランニングは自然の多い場所を走るため、虫に刺されることもしばしば。休憩時には特に蚊に刺されやすいので、虫を気にせずゆっくりと体を休めるためにも持っておくと安心です。
▼ホイッスル
山などで遭難してしまった時に役立ちます。非常時の備えとして持っておいて損はないでしょう。
▼日焼け止め
トレイルランニングのようなアウトドアスポーツでは、日焼けに注意が必要です。走る前に塗っておき、汗をかいたら塗りなおしましょう。ウォータープルーフの日焼け止めなら塗り直しが少なくておすすめです。
▼熊鈴
近年、熊に襲われたというニュースをよく耳にします。山で行うトレイルランニングは、そういった野生の動物に出くわす可能性もあることを念頭に置いておかなければなりません。熊は、元来とても臆病な生き物だと言われていいるため、人の気配を察知すると近づいてこないという習性があるといわれています。出くわす前にこちらの存在を知らせるために、熊鈴を付けておくと安心です。
[4]しっかり装備を整えてトレイルランニングを楽しもう!
トレイルランニングの装備のイメージはつきましたか? 準備の際は、忘れ物がないようにチェックリストを作ると安心です。また、プランや走るコースによっても、必要な装備が変わってくる場合があります。いろいろな情報を参考に、臨機応変に対応していきましょう。トレイルランニングを心から楽しむためにも、さまざまな事態を想定した準備を心がけてみてくださいね。